福岡県部落解放・人権研究所
旧福岡県部落解放・人権研究所(以下研究所と略)は、1999年12月、研究会の行ってきた部落問題を含んだ人権問題の研究や、それまでの成果をより広く県民のものとするためのイベントなどの啓発事業を行うことを中心として設立されました。
研究所は、設立当初からのスローガン「視点はグローバルに、活動はローカルに」に見られるように、地域に根ざしながらも、常に国際的な人権状況を視野に入れた活動をめざしてきました。
研究所が主催してきた事業は、部落解放同盟青年部を中心とした「解放セミナー」、明治6年に部落襲撃を伴って勃発した筑前竹槍一揆のゆかりの地をフィールドワークする「筑前竹槍一揆ウォーク」の開催、さらに、福岡県人権・同和教育研究協議会と研究会の共催による「史実と授業の結合をめざしてⅡ」などといった、それまでの研究会の活動をより押し広げるものでした。
また、研究会の「菜の花ブックレット」を引き継ぐかたちでその後6冊刊行し、研究所の活動の成果は「人権ふくおか」で発表してきました。
研究所は、設立から3年半という短い期間の間にも、これからの人権状況に対応した活動・提起を行ってきました。